ニキビ跡治療は保険適用で治せる?治療法の種類や費用の目安、医療費控除について解説

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ニキビができた後の色素沈着やクレーターの改善を目指すニキビ跡治療。ニキビ跡を治したい一方で費用が気になっており、3割負担で済む保険適用の治療にしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

今回は、ニキビ跡治療が保険適用になるかどうかについて解説します。治療法の種類や治療費の比較、医療費控除などについてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

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ニキビ跡治療は保険適用になる?
早めに治療開始できるかがポイント

ニキビに関する治療が保険適用になるかどうかは、いつ医療機関を受診するかによって変わります。

ニキビができてから早めに受診すれば保険適用になる可能性もあるため、後回しにせず対処することが大切です。

ニキビの治療は全て保険適用が可能

皮膚科におけるニキビ治療は、基本的に全て保険適用で受けられます。

ニキビは一般的な名称で、医学的には「尋常性ざ創」と呼ばれる皮膚疾患のひとつです。毛穴に皮脂が詰まって炎症が起きたことが原因で、症状に合わせてさまざまな方法で治療します。

  白ニキビ 黒ニキビ 赤ニキビ 黄ニキビ
ニキビ 白ニキビ 黒ニキビ 赤ニキビ 黄ニキビ
状態 毛穴に皮脂が
溜まっている
皮脂が酸化して
黒く見える
炎症が
起きている
炎症が進んで
膿みが溜まる
ニキビ跡 対処すれば
残りにくい
対処すれば
残りにくい
残りやすい 残る可能性が
高い

画像出典:成増駅前かわい皮膚科

基本的には炎症を抑えることを目的に治療しますが、ニキビを放置したことで出血や膿みを生じたり、皮膚組織を傷つけたりするとニキビ跡として残ってしまうこともあります。

ニキビ跡まで進んだら自由診療の方がおすすめ

ニキビができた段階で適切な処置ができずにニキビ跡が残ってしまった場合は、自由診療に切り替えて治療するのがおすすめです。

保険適用で対処できるのはニキビそのものまで。凸凹や色素沈着、クレーターへの治療は美容目的とされるケースがほとんどなので、自由診療のレーザーやその他の治療法が選択肢に挙がります。

保険適用の治療より費用はかさみますが、治療法の選択肢が多く、仕上がりの美しさにこだわった施術が受けられるのは大きなメリットです。

まずは早めに皮膚科でニキビ治療をしつつ、残ってしまったニキビ跡には自由診療で対処するといいでしょう。

保険適用でできるニキビ治療
治療法別に解説

ニキビに対する治療は、保険診療と自由診療で治療法が違います。まずは、保険適用でできるニキビ治療を見ていきましょう。

治療法 抗生物質
(外用薬)
毛穴詰まりを
解消する外用薬
内服薬 面ぽう圧出
薬剤の
一例
アクアチムクリーム
ダラシンゲルなど
アダパレン
ベピオゲルなど
抗生物質
ビタミン系
ポイント アクネ菌を殺菌
炎症を伴うニキビに
ピーリング作用が
ある薬剤も
皮膚を健やかに
保つ目的で
針で穴を開けて
膿みなどを押し出す

抗生物質

赤ニキビ以降の炎症が起きているケースでは、炎症を抑えて今以上に進行させないことが重要です。そのため、まずは抗生物質を使ってニキビの原因となるアクネ菌を殺菌し、増殖を防ぎます。

基本は外用薬がメインで、クリームやローション、ジェルなどさまざまなタイプの外用薬があります。どの薬剤を使うかは医師の判断によるため、指示に従って用法・用量を守って塗ってください。

毛穴詰まりを解消する外用薬

毛穴の詰まりを解消したり、詰まりにくくする作用がある外用薬を使うこともあります。

まだ炎症が起こっていない白ニキビなどにも使うもので、ニキビ治療全般で使われる種類です。毛穴詰まりへの効果だけでなく、抗菌・抗炎症作用やピーリング作用がある薬剤もあります。

外用薬に関しては、抗生物質以外の薬剤は使用開始から2週間程度の間で副作用が起こることがあります。症状としては、ヒリヒリとした感覚や粉ふき、皮むけなどです。

症状があまりにひどい、2週間以上経っても治まらない場合は医師に相談してくださいね。

内服薬

ニキビの数が多い、何度も繰り返しているといった場合では、外用薬に加えて内服薬を併用することもあります。

抗生物質の内服薬が追加されるケースや、ビタミン不足を補うためにビタミンC・B2・B6内服薬が処方されるケースも。ニキビの状態によって内容が変わるので、ニキビ治療に精通した皮膚科専門医に処方してもらいましょう。

面ぽう圧出

「面ぽう」とは、白ニキビの段階で見られる皮脂詰まりのことです。面ぽう圧出は、ニキビに針で穴を開け、膿みや古い角質を押し出す処置を指します。

衛生的な器具を使って消毒まで徹底した医療行為なので、自分で膿みを押し出すよりも安全。皮膚を傷つけたり、細菌感染のリスクを下げることも可能です。

「自分でもできそう」と思わず、専門医の処置を受けて膿みを出してもらうようにしましょう。

ニキビ跡への治療は自由診療で
保険適用外でできるニキビ跡治療の種類

さまざまな治療を受けたけれどニキビ跡が残ってしまった、自分で潰して組織を傷つけてしまった場合などには、自由診療によるニキビ跡治療が適しています。

自由診療でできるニキビ跡治療は多岐にわたるので、自分の理想の肌に合わせてぴったりの施術を選びましょう。

レーザー治療

レーザー治療

出典:松島皮膚科医院

レーザー治療は、熱エネルギーをニキビ跡に当てて肌の創傷治癒能力を引き出し、ニキビ跡の改善を目指す方法です。凸凹としたクレーターに効果を発揮します。

照射した部位に赤みや痛み、かさぶたなどができますが、1~2週間程度で治ることがほとんどです。一方で、照射から1ヶ月程度経ってから「炎症後色素沈着」という症状が出ることもあります。

ニキビ跡治療に使われるレーザーにはさまざまな機種があり、どの機種を導入しているかはクリニックによって違います。導入機器については、各クリニックに確認してみてください。

どの機種でも、ニキビ跡治療には3~5回程度の照射が必要とされています。

ダーマペン

ダーマペン

出典:東京中央美容外科

ダーマペンによる施術では、極細の針を皮膚に刺して創傷治癒能力を引き出し、ニキビ跡や肌質の改善を目指します。

ニキビ跡の治療では、複数回の施術を繰り返すことでより効果を発揮します。必要な施術回数はニキビ跡の状態や進行度によっても変わるので、診察やカウンセリングで治療の見通しを確認してみてください。

施術直後はヒリヒリとした痛みや赤みなどが出ますが、ダウンタイムが1週間程度と比較的短いのも特徴。美容医療のなかでも人気の施術です。

光治療(IPL治療)

光治療は、肌にIPLという特殊な光線を当てて行う施術です。赤みを帯びたニキビ跡に対する効果があり、色素沈着の改善にも効果が期待できます。

赤みを帯びたニキビ跡は、肌に炎症が残っている状態です。IPLを照射することで、赤みの原因となった毛細血管の集合を壊し、炎症を抑えて赤みを軽減します。

光治療炎症

出典:東京イセアクリニック

色素沈着が起こっているニキビ跡は、炎症が治まった後もメラニン色素が肌に残っていることが原因です。

IPLにはメラニン色素を破壊する作用と、肌の新陳代謝を促進する作用を併せ持っています。結果として、破壊されたメラニン色素を効率的に排出でき、色素沈着が起きたニキビ跡の改善が目指せます。

光治療メラニン

出典:東京イセアクリニック

光治療にはダウンタイムがほとんどないため、レーザーやダーマペンのダウンタイムが気になっている方にもおすすめです。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリング

出典:みやた皮膚科クリニック

ケミカルピーリングは、酸性の薬剤を皮膚に塗り、古い角質層や汚れを落とす施術です。

白ニキビ・黒ニキビのような炎症が起こっていない状態のニキビに効果的。ターンオーバーを促進する作用もあるため、新しいニキビができるのを防ぐ効果も期待できます。

施術直後にピリピリとした感覚や軽度の赤みが出ることはありますが、ダウンタイムはほとんどないとされています。肌のハリ感アップやくすみケアをしたい方にもおすすめです。

イオン導入

イオン導入

出典:アクネクリニック

イオン導入は、肌に微弱電流を流しながら美容成分を肌の深部へ浸透させる施術です。導入する美容成分はビタミンC誘導体やプラセンタ、トラネキサム酸などが広く使われます。

イオン導入による施術は、赤みを帯びたニキビ跡や、レーザー治療などで起こった炎症後色素沈着などにも効果が期待できます。

ただし、体の内側からアプローチする方法なので、効果には個人差があるのが実情です。より効果を高めたい方は、フォトフェイシャルやケミカルピーリングなど他の施術を併用してみてください。

ニキビ注射

ニキビ注射

出典:品川ニキビクリニック

炎症を抑える作用がある薬剤をニキビに直接注射してニキビ跡の改善を目指す方法です。

大きく盛り上がったニキビや、しこりのように固くなってしまったニキビなどに効果があります。ピンポイントに駐車できるため、大きなニキビひとつだけの施術も可能です。

気になるニキビを狙って施術するので、短期間で改善が目指せるのがメリットです。一方で、鼻や眉間の近くには注射できない場合があります。

ニキビ跡治療おすすめ美容皮膚科5
一目でわかる一覧表

  品川 ニキビ 東京中央ニキビ 東京 ニキビ アクネニキビ 聖心 トップ
クリニック 品川美容外科 TCB東京中央美容外科 東京美容外科 アクネクリニック 聖心美容クリニック
おすすめ
ポイント
ニキビ跡治療の種類が豊富
自分に合う施術が選べる
経験豊富な医師が揃っている
知識豊富で相談しやすい
豊富なニキビ跡治療
悩みに合わせて選べる
アクネマイスターが在籍
ニキビ跡治療専門クリニック
24時間連絡できるサポート
施術後も相談しやすい
ニキビや赤み 4,320円※1
ケミカルピーリング
11,000
ブラックピール
19,800
コラーゲンピール(マッサージピール)
12,000
ケミカルピーリング
16,500
ベビーピール(ケミカルピーリング)
色素沈着 8,640円※2
フォトシルクプラス
2,040円※5
ライトフェイシャル
27,500円※6
ルメッカ(インモード)
33,000
IPL光治療
36,300
ライムライト
浅いクレーターや毛穴縮小 16,500
ピコフラクショナル
4,320円※3
フラクショナルCO2レーザー
19,800
ピコフラクショナル
49,500
ピコトーニング
9,900
フラクショナルレーザー(CO2レーザー)
77,000
ピコフラクショナル
深いクレーターや肌質改善 12,960円※4
ダーマペン4
19,800
ダーマペン4
25,000
ダーマペン4
8,800円※7
ダーマペン4
29,700
ダーマペン4
28,600
ポテンツァ
110,000
POTENZA RF(ポテンツァ)
198,000
ポテンツァ
お得情報 ・BMC会員特典で対象施術20%OFF
・店舗により駐車場無料制度あり
・LINE登録でクーポン配布中
・シニア割
・交通費補助制度
・駐車場料金無料制度
・ポイントカード制度 ・LINE登録でクーポン配布中 ・セイシンポイントクラブ
保証 トラブル発生時は無料で修正・回復を提供 施術の保証や返金制度など、盤石のアフターケア体制 術後、どのようなトラブルであれ対応 公式HPに記載なし 24時間連絡可能の緊急サポート
院数 全国39 全国89 全国20院(FC院、提携院含む) 全国3 全国10
詳細 公式サイト 公式サイト 公式サイト 公式サイト 公式サイト
※1:会員価格。非会員は4,650円
※2:初回価格。2回目以降は顔全体13,710円
※3:初回価格。2回目以降は10,190円
※4:初回価格。2回目以降は16,200円
※5:初回価格。2回目以降は21,800円
※6:初回価格。2回目以降は看護師照射30,800円、医師照射44,000円
※7:初回価格。2回目以降は全顔88,000円
・上記は全て税込料金です
・2023年2月時点 公式HPより
・実際の料金は医師の診察・施術によって変わります。
・掲載クリニックは自由診療のため保険適用外です。

ニキビ跡治療の料金相場は?
保険適用と自由診療で比較

保険適用 1,000~3,000円
レーザー治療 4,000~30,000円
ダーマペン 15,000~20,000円
光治療 30,000~50,000円
ケミカル
ピーリング
5,000~15,000円
イオン導入 5,000~9,000円
ニキビ注射 3,000円

※いずれも1回の料金目安
※クリニックによって異なる場合があります

ニキビ治療を保険適用で行う場合は、1回あたり1,000~3,000円程度で済むことが多いです。自由診療と比較するとやはり安く済みますが、ニキビ跡まで進行してしまった場合は保険適用では治しきれない場合があります。

まずはできるだけ早く皮膚科を受診して保険適用内で治療し、思うような効果が得られなかったときに自由診療に切り替えるのがおすすめです。

また、保険診療でも自由診療でも、施術料金以外に初診料や再診料、処方料など諸経費がかかるケースもあります。クリニックごとに対応が違うので、事前によく確認しておきましょう。

ニキビ跡治療は医療費控除になる?
保険適用なら対象になる可能性が高い

医療費控除

出典:マイアミ美容外科

医療費控除とは

医療費控除とは、1年間の間に自分や家族(生計を一にする配偶者や家族、6親等内の血族や3親等内の姻族まで)が支払った医療費が一定額以上だった場合、確定申告を行うことで所得控除が受けられる制度のことです。

その年の総所得額が200万円以上の場合、医療費が10万円を超えた時点で対象となります。控除の対象となるのは、10万円を超えた分との差額のみ。例えば、医療費として15万円支払ったら、5万円が控除対象額です。

疾患の治療なら控除の対象に

ニキビを皮膚科で「疾患の治癒」を目的として治療した場合は、保険適用内での治療になるので控除の対象になる可能性が高いです。

また、美容整形の一部が控除の対象になることもあります。

例えば、二重整形の施術を受けた理由が「眼瞼下垂症の改善目的」と判断された場合は、美容外科で受けた施術が控除対象になるケースもあります。

美容目的なら対象外になるので注意

上記のように治療目的と判断されず、「コンプレックスの解消」「見た目の美しさを追求」といった目的で治療を受けた場合は、医療費控除の対象外です。

美容皮膚科や美容外科で受ける施術は、ほとんどが対象外といってもいいでしょう。

自分で判断がつかない場合は、お住まいの地域を管轄する税務署や税理士に相談することをおすすめします。

ニキビ跡にしないためのポイント
治療を長引かせないためにできることとは

保険適用内でニキビを治療するには、炎症を放置してニキビ跡にならないように注意することが重要です。また、ニキビ跡になってしまっても、同じ症状を繰り返さないことも必要と言えます。

ここでは、ニキビを悪化させない・再発させないためのポイントを解説します。

ニキビができたら刺激しない

ニキビができたことに気づいたら、必要以上に触ったり自分で潰したりしないことが大切です。

ニキビを刺激することで炎症が悪化したり、感染を起こして皮膚組織を深く傷つけてしまうリスクが高まります。

市販薬でしのぐよりも、気づいたら専門医に診てもらう方が近道です。特に、ニキビを繰り返している方は早めに治療を開始しましょう。

メイクを厚くしすぎない

ニキビを隠そうとして、メイクを厚塗りしすぎるのも避けます。

ファンデーションそのものが刺激になるほか、メイクを落とすときの洗顔にも時間がかかって患部を傷めることも。隠せば隠すほど炎症が悪化する悪循環になる可能性も否定できません。

メイクをするときはできるだけ薄くするように心がけ、ファンデーションで毛穴をふさがないように気をつけましょう。

食生活など生活習慣を整える

食生活や睡眠時間の乱れがニキビを誘発しているケースもあります。

肌のターンオーバーは夜寝ている間に活発になるとされており、睡眠時間を十分確保することが必要です。

食生活も重要で、ビタミン類に加えて適度な脂質なども必要。肌の調子を内側から整えるためにも、生活習慣全般を見直すことも視野に入れましょう。

早めに皮膚科を受診する

ニキビを保険適用の治療で改善するには、炎症が悪化する前に皮膚科を受診することが重要です。

炎症が起きていない白ニキビ・黒ニキビの時点なら、適切にケアすればニキビ跡になる可能性が低いとされています。疾患のひとつとしてとらえ、皮膚科専門医のもとで早めに治療をするのがおすすめです。

ニキビ跡が残ってしまった場合には、自由診療でレーザーやその他の美容医療を受けるのもひとつの手段。さまざまな治療法があるので、カウンセリングを活用してぴったりの施術を選びましょう。

まとめ

ニキビの治療は保険適用で対応できますが、ニキビ跡まで進行してしまった場合は自由診療で受けられる美容施術が適しています。

美容医療ではレーザーやダーマペン、イオン導入などさまざまな治療法を展開しており、ニキビ跡の状態や肌質、目指したい理想の肌イメージに合わせて自由に組み合わせられます。

今のニキビが保険適用で治療できるかは、皮膚科専門医に診断してもらって初めて分かることです。気になる方は、早めに皮膚科を受診してみてくださいね。

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